設定🔗
Poetryは、 config
コマンド (使い方のより詳しいことはこちら)
による設定や、初めてそのコマンドを実行するときに自動的に作成される config.toml
で直接設定が行えます。
このファイルはたいてい次のディレクトリのうち1つで見付かります。
- macOS:
~/Library/Application Support/pypoetry
- Windows:
C:\Users\<username>\AppData\Roaming\pypoetry
Unixでは、XDG仕様に従い、 $XDG_CONFIG_HOME
をサポートしています。
つまり、デフォルトでは ~/.config/pypoetry
となります。
ローカル設定🔗
Poetryは、config
コマンドの --local
オプションを渡すことで、プロジェクトに特定の設定を持たせる機能も提供しています。
poetry config virtualenvs.create false --local
現在の設定の一覧🔗
現在の設定の一覧を出すには、config
コマンドの --list
オプションが使えます:
poetry config --list
これで次のような出力が見れます:
cache-dir = "/path/to/cache/directory"
virtualenvs.create = true
virtualenvs.in-project = null
virtualenvs.path = "{cache-dir}/virtualenvs" # /path/to/cache/directory/virtualenvs
設定を1つだけ表示🔗
ある1つの設定の値を見たい場合は、config
コマンドにその設定の名前を渡せばよいです。
poetry config virtualenvs.path
サポートされている設定の全一覧は 利用可能な設定 を参照してください。
設定の追加あるいは更新🔗
新しい設定の変更それか追加するには、設定名の後ろに値を渡せば良いです:
poetry config virtualenvs.path /path/to/cache/directory/virtualenvs
サポートされている設定の全一覧は 利用可能な設定 を参照してください。
ある設定を消す🔗
前に設定したものを消したい場合は、--unset
オプションが使えます:
poetry config virtualenvs.path --unset
その設定はデフォルト値に戻ります。
環境変数の使用🔗
あるとき、特にPoetryをCIツールと一緒に使っているとき、環境変数を使うのは簡単で、設定コマンドを実行する必要がありません。
Poetryはそれをサポートしていて、どんな設定でも環境変数で設定できます。
環境変数は POETRY_
で始まらなければならず、大文字にした設定の名前で構成され、ドットとダッシュをアンダースコアで置き換えたものとなります。
これが例です:
export POETRY_VIRTUALENVS_PATH=/path/to/virtualenvs/directory
この機能は証明書のような秘密情報に対しても使えます:
export POETRY_HTTP_BASIC_MY_REPOSITORY_PASSWORD=secret
利用可能な設定🔗
cache-dir
: string🔗
Poetryが使うキャッシュディレクトリのpathです。
次のディレクトリのうち1つがデフォルト値になります:
- macOS:
~/Library/Caches/pypoetry
- Windows:
C:\Users\<username>\AppData\Local\pypoetry\Cache
- Unix:
~/.cache/pypoetry
installer.parallel
: boolean🔗
新しいインストーラー (>=1.1.0) を使っているときに並列実行を使います。
デフォルトは true
です。
!!!note: WindowsでPython 2.7を使っているときは この設定は無視され並列実行は無効化されます。
virtualenvs.create
: boolean🔗
まだ存在していない場合、新しい仮想環境を作成します。
デフォルトは true
です。
!!!note:
この設定を false
にしたときには、使われているPython環境は pip
が
インストールされて使える状態になっていけなればなりません。
virtualenvs.in-project
: boolean🔗
プロジェクトのルートディレクトリ内に仮想環境を作成します。 デフォルトは None
です。
true
に設定した場合、仮想環境が作成され、プロジェクトのルートディレクトリ内の .venv
という名前のフォルダに収まるでしょう。
明示的に設定しなかった(デフォルト)場合、 poetry
は .venv
ディレクトリに仮想環境があればその仮想環境を使います。 false
に設定した場合は、 poetry
は既存のどの .venv
ディレクトリも無視します。
virtualenvs.path
: string🔗
仮想環境が作成されるディレクトリ。
デフォルトは {cache-dir}/virtualenvs
(Windowsでは {cache-dir}\virtualenvs
) です。
repositories.<name>
: string🔗
別のレポジトリを新しく設定します。 より詳しいことは レポジトリ を参照してください。