入門🔗
PoetryはPythonでの依存関係管理とパッケージングのためのツールです。 Poetryを使うとプロジェクトが依存しているライブラリを宣言でき、それらを管理 (インストールおよびアップデート) してくれます。
システム要件🔗
PoetryはPython 2.7あるいはPython 3.5以降を必要とします。Poetryはマルチプラットフォームに対応していて、Windows, Linux, OSXで同じように動作することを目標としています。
注意
Python 2.7 および 3.5 は次のリリース (1.2) ではもうサポートされなくなります。 Pythonを更新してサポートされるバージョンにすることを検討するべきです。
インストール🔗
Poetryは独自のインストーラーを提供していて、依存パッケージをベンダー化 (vendorizing) によって poetry
を、システムの他のものから隔離された状態でインストールします。
これは推奨された poetry
のインストール方法です。
osx / linux / bashonwindows インストール手順🔗
curl -sSL https://raw.githubusercontent.com/python-poetry/poetry/master/get-poetry.py | python -
windows powershell インストール手順🔗
(Invoke-WebRequest -Uri https://raw.githubusercontent.com/python-poetry/poetry/master/get-poetry.py -UseBasicParsing).Content | python -
注意
Poetryは一度だけインストールすれば良いです。Poetryは現在使われているPythonバージョンを自動的に読み取り、 それを踏まえて適切に 仮想環境を作成 します。
このインストーラーは、 poetry
ツールをPoetryの bin
ディレクトリにインストールします。
そのディレクトリの位置は、Unixでは $HOME/.poetry/bin
で、Windowsでは
%USERPROFILE%\.poetry\bin
です。
$HOME/.profile
設定ファイル(あるいは同等のファイル)に指定を追記することで、このディレクトリが自動的に $PATH
環境変数に追加されます。これを気に入らなく思う場合は、インストーラーに --no-modify-path
フラグを渡すか、Poetryの bin
ディレクトリを手作業でpathに追加するかしてください。
最後に、新たにシェルを開いて、次のコマンドを打ち込んでください:
poetry --version
Poetry 0.12.0
のような出力が見えたら、Poetryを使う準備が整いました。
もしPoetryが自分には向かないと判断したら、 --uninstall
オプションを付けるか、インストーラーを実行する前に
POETRY_UNINSTALL
環境変数を設定するかして、先程のインストーラーを再度実行すると、システムからPoetryを完全に消去できます。
python get-poetry.py --uninstall
POETRY_UNINSTALL=1 python get-poetry.py
デフォルトでは、Poetryはユーザーのプラットフォーム特有のホームディイレクトリにインストールされます。インストールされる場所を変えたい場合は、POETRY_HOME
環境変数を設定します:
POETRY_HOME=/etc/poetry python get-poetry.py
プレリリースバージョンをインストールしたい場合は、 get-poetry.py
に --preview
を渡すか
POETRY_PREVIEW
環境変数を使えばできます:
python get-poetry.py --preview
POETRY_PREVIEW=1 python get-poetry.py
同様に、特定のバージョンをインストールしたい場合は、 --version
や POETRY_VERSION
環境変数が使えます:
python get-poetry.py --version 0.12.0
POETRY_VERSION=0.12.0 python get-poetry.py
注意
インストーラーはリリースバージョンが0.12.0より前のPoetryはサポートしていないことに注意してください。
注意
設定スクリプトは、シェルのpath環境にある実行可能ファイルの1つを見付け出します:
python
(which can be a py3 or py2 interpreter)python3
py.exe -3
(Windows)py.exe -2
(Windows)
他のインストール方法 (非推奨)🔗
注意
他のインストール方法を使うと、Poetryは常に、 仮想環境を作成するためにインストールされたバージョンのPythonを使います。
そのため、使いたいPythonのバージョンごとにPoetryをインストールし、切り替える必要があります。
pip
でインストール🔗
pip
を使ってPoetryをインストールできます。
pip install --user poetry
警告
他のパッケージと衝突を起こす可能性のあるPoetryの依存パッケージを インストールすることにもなるのを認識しておいてください。
pipx
でインストール🔗
pipx
を使ってPoetryをインストールすることもできます。
[pipx]は、PythonのCLIアプリケーションを仮想環境に隔離したまま、システム全体で使えるようにインストールするのに使われます。
これにより更新やアンインストールが環境を汚さずに行えます。
pipxはPython 3.6以降のバージョンをサポートしています。
もっと前のバージョンのPythonを使っている場合は、
pipsiを検討してください。
pipx install poetry
pipx upgrade poetry
pipx uninstall poetry
poetry
のアップデート🔗
Poetryを最新バージョンまで更新するのは簡単で self:update
コマンドを呼び出すだけです。
poetry self update
プレリリースバージョンをインストールしたい場合は、 --preview
オプションが使えます。
poetry self update --preview
最後に、特定のバージョンをインストールしたい場合は、引数としてバージョンを self update
に渡せます。
poetry self update 0.8.0
注意
self update
コマンドが使えるのは、推奨インストーラーを使って
Poetryをインストールしたときだけです。
注意
まだ1.0より前のバージョンのpoetryを使っている場合は、poetry self:update
を使ってください。
Bash, Fish, Zshでの補完の有効化🔗
poetry
はBash, Fish, Zsh用の補完スクリプトの生成をサポートしています。
完全な詳細については poetry help completions
を参照してください。要点は簡単で、次のコマンドのどれか1つを使う、です:
# Bash
poetry completions bash > /etc/bash_completion.d/poetry.bash-completion
# Bash (Homebrew)
poetry completions bash > $(brew --prefix)/etc/bash_completion.d/poetry.bash-completion
# Fish
poetry completions fish > ~/.config/fish/completions/poetry.fish
# Fish (Homebrew)
poetry completions fish > (brew --prefix)/share/fish/vendor_completions.d/poetry.fish
# Zsh
poetry completions zsh > ~/.zfunc/_poetry
# Oh-My-Zsh
mkdir $ZSH_CUSTOM/plugins/poetry
poetry completions zsh > $ZSH_CUSTOM/plugins/poetry/_poetry
# prezto
poetry completions zsh > ~/.zprezto/modules/completion/external/src/_poetry
注意
変更が効くようにするのにシェルを再起動する必要があるかもしれません。
zsh
では、 ~/.zshrc
の compinit
より前に次の行を追加しなければなりません:
fpath+=~/.zfunc
oh-my-zsh
では、 ~/.zshrc
プラグインでpoetryを有効化しなければなりません
plugins(
poetry
...
)