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pyproject.toml ファイル🔗

pyproject.toml ファイルの tool.poetry 節は複数の節で構成されています。

name🔗

パッケージ名。 必須

version🔗

パッケージのバージョン。 必須

これは セマンティックバージョニング に従うべきです。 ただし、強制はしませんし、他の仕様に従う自由も残されています。

description🔗

パッケージの短い説明。 必須

license🔗

パッケージのライセンス。

最もよく使われるライセンスの推奨される記法は (アルファベット順で) 次の通りです:

  • Apache-2.0
  • BSD-2-Clause
  • BSD-3-Clause
  • BSD-4-Clause
  • GPL-2.0-only
  • GPL-2.0-or-later
  • GPL-3.0-only
  • GPL-3.0-or-later
  • LGPL-2.1-only
  • LGPL-2.1-or-later
  • LGPL-3.0-only
  • LGPL-3.0-or-later
  • MIT

任意ですが、この節を載せておくことを強く推奨します。この他の識別子は SPDX Open Source License Registry に一覧があります。

注意

プロジェクトがプロプリエタリで、特定のライセンスを使えない場合は、 Proprietary が設定値として使えます。

authors🔗

パッケージの作者。 必須

これは作者のリストで、少なくとも1人は載せるべきです。 作者は name <email> という形式で載せなければなりません。

maintainers🔗

パッケージのメンテナー(保守者)。 任意

これはメンテナーのリストで、作者とは別のものです。 maintainersにはemailを含めてよく、name <email> という形式で載せられます。

readme🔗

パッケージのreadmeファイル。 任意

ファイルは README.rst もしくは README.md のどちらでも構いません。

homepage🔗

プロジェクトのウェブサイトへのURL。 任意

repository🔗

プロジェクトのウェブサイトへのURL。 任意

documentation🔗

プロジェクトのドキュメントへのURL。 任意

keywords🔗

パッケージに関連する (最大5つの) キーワードの一覧。 任意

classifiers🔗

プロジェクトの説明となるPyPIの trove classifiers の一覧。 任意

[tool.poetry]
# ...
classifiers = [
    "Topic :: Software Development :: Build Tools",
    "Topic :: Software Development :: Libraries :: Python Modules"
]

注意

何にせよ、Python classifierは自動的に追加され、 それは python 要件で決まります。

license 属性から自動的にLicense classifierが設定されます。

packages🔗

最終配布物に含まれるパッケージやモジュールの一覧。

プロジェクトの構成が poetry が標準でサポートしているものと異なる場合は、最終配布物に含めたいパッケージを指定できます。

[tool.poetry]
# ...
packages = [
    { include = "my_package" },
    { include = "extra_package/**/*.py" },
]

パッケージが "lib" ディレクトリ内に格納されている場合は、次のように指定しなければなりません:

[tool.poetry]
# ...
packages = [
    { include = "my_package", from = "lib" },
]

パッケージを特定の ビルド 形式だけに制限したい場合は、format を使って指定できます。

[tool.poetry]
# ...
packages = [
    { include = "my_package" },
    { include = "my_other_package", format = "sdist" },
]

これからは、 my_other_package パッケージは sdist ビルドアーカイブだけに含まれるようになります。

注意

packages を使うとパッケージの自動検出機能が無効になり、 「デフォルトの」パッケージを 明示的に 指定しないといけないことになります。

例えば、 my_package という名前のパッケージがあり、 extra_package という名前の別のパッケージも一緒に含めたい場合、 明示的に my_package も指定する必要があります:

packages = [
    { include = "my_package" },
    { include = "extra_package" },
]

注意

Poetryは賢いのでPythonのサブパッケージを検出できます。

それなので、ルートパッケージがあるディレクトリを指定するだけで済みます。

includeとexclude🔗

最終的なパッケージに含まれるパターンの一覧。

パッケージ化のために無視するべき、あるいは含めるべきglobの集合をPoetryに明示的に指定できます。 excludeフィールドに指定されたglobは、パッケージのビルド時に含めないファイルの集合を特定します。

パッケージの管理にVCSを使っている場合は、excludeフィールドはVCSの除外設定 (例えばgitの .gitignore) を元に作られます。

[tool.poetry]
# ...
include = ["CHANGELOG.md"]
exclude = ["my_package/excluded.py"]

dependenciesdev-dependencies🔗

Poetryは、デフォルトでは PyPi の依存関係を探すよう設定されています。 その場合では、パッケージ名とバージョン文字列だけが要求されます。

[tool.poetry.dependencies]
requests = "^2.13.0"

プライベートレポジトリを使いたい場合は、次のように pyproject.toml ファイルに追加できます:

[[tool.poetry.source]]
name = 'private'
url = 'http://example.com/simple'

注意

パッケージと互換性のあるPythonバージョンの宣言は 義務であることに気を付けてください:

[tool.poetry.dependencies]
python = "^3.6"

scripts🔗

この節では、パッケージのインストール時に一緒にインストールされるスクリプトと実行可能ファイルについて解説します

[tool.poetry.scripts]
poetry = 'poetry.console:run'

ほら、これで poetry バッケージにある console.run を実行する poetry スクリプトがインストールされました。

注意

スクリプトが追加あるいは更新されたときは、 poetry install を実行してプロジェクトの仮想環境で使えるようにします。

extras🔗

Poetryは次の表現を可能にするために追加の依存関係をサポートしています:

  • パッケージを拡張するものだが必須ではない、オプションの依存関係
  • オプションの依存関係のパッケージ群
[tool.poetry]
name = "awesome"

[tool.poetry.dependencies]
# These packages are mandatory and form the core of this package’s distribution.
mandatory = "^1.0"

# A list of all of the optional dependencies, some of which are included in the
# below `extras`. They can be opted into by apps.
psycopg2 = { version = "^2.7", optional = true }
mysqlclient = { version = "^1.3", optional = true }

[tool.poetry.extras]
mysql = ["mysqlclient"]
pgsql = ["psycopg2"]

パッケージをインストールするときに、 -E|--extras オプションを使って追加分だと指定できます:

poetry install --extras "mysql pgsql"
poetry install -E mysql -E pgsql

plugins🔗

Poetryは setuptoolsのエントリーポイント と同じように動作する任意のプラグインをサポートしています。 setuptoolsのドキュメントにある例に合わせると、次のように使います:

[tool.poetry.plugins] # Optional super table

[tool.poetry.plugins."blogtool.parsers"]
".rst" = "some_module:SomeClass"

urls🔗

基本的なurl (homepage, repository, documentation) に加えて、urls 節には独自のurlを指定できます。

[tool.poetry.urls]
"Bug Tracker" = "https://github.com/python-poetry/poetry/issues"

PyPIにパッケージを公開した場合、urlたちは Project Links 節に出てきます。

PoetryとPEP-517🔗

PEP-517 は、Pythonプロジェクトをビルドする別のビルドシステムを定義する標準的な方法を導入します。

Poetryは軽量なcoreライブラリを提供することでPEP-517に準拠しているので、Poetryを使ってPythonプロジェクトを管理していたなら、次のように pyproject.toml ファイルの build-system 節で目にするはずです:

[build-system]
requires = ["poetry_core>=1.0.0"]
build-backend = "poetry.core.masonry.api"

注意

new コマンドや init コマンドを使うときには、この節は自動的に追加されます。

注意

pyproject.toml ファイルが未だにビルドバックエンドとして poetry ディレクトリを参照している場合は、 そのやり方を更新して poetry_core を代わりに参照するべきです。